あまりの猛暑のため、夏休みの親子が遊ぶ場所がないと聞きました。たとえば屋外の動物園も、例年より来園者を減らしているようですが、その分屋内施設は大盛況です。たとえば東京郊外の商業施設内にある動物カフェは、親子連れであふれかえっています。こういった展示では動物とのふれあいがメインになるため、幼い子ども、やんちゃな子どもの動物の扱いに問題が生じることが多いのが現状です。施設側も注意書きをする、指導員をおくなど目をくばろうとはしているのですが、とにかく子供の数が多く、まだ字も読めない子どもの行動は素早く予測不可能なので、動物の生命にも危険が及ぶ場面を目にします。また、もともとが建物内の施設ですから、展示場の狭さやエンリッチメントの不備などの問題もあります。動物カフェ側の問題もさることながら、引率する大人の行動にも問題はあります。屋外動物園と違い、迷子になったり事故にあう危険の少ない動物カフェは、引率する親にとっては気軽な場所です。祖父母も含めてこういう場所での親の対応は3種類。自分のほうが動物とのふれあいに熱中する、あるいはわが子の撮影に熱中する、または子どものお守りは動物に任せて、自分はカフェコーナーのWi-Fiでスマホをいじるか居眠りするか。少々辛口かもしれませんが、動物施設に子どもを連れていく大人の「命の大切さや生物を学ばせる」意図もなく、単なる暇つぶしでしかないようです。こういった動物カフェは路面店の場合もありますが、この動画の施設は大型商業施設のなかにあります。ショッピングモールだからこそ集客力があるわけです。モール全体を経営しているのは大手不動産企業です。不動産会社はまだアニマルウェルフェアは浸透していないかもしれませんが、いまどきどこの企業でもサステナビリティ方針のなかに生物多様性は掲げる時代。このように自然と動物を意味なくいじりまわして疲弊させるだけのビジネスは、生物多様性保全の精神に反しないでしょうか。動画の施設と運営会社には注意を促しますが、わたしたち市民が監督していく動物施設はショッピングモールのなかにもあるということです。クリックして Twitter で共有 (新しいウィンドウで開きます)Facebook で共有するにはクリックしてください (新しいウィンドウで開きます)クリックして X で共有 (新しいウィンドウで開きます)Share This Previous ArticleMax Maraファーフリーに! Next Article中国で進むケージフリー 2024/08/12