糸満ハーレーのアヒル取り競争について、アニマルライツセンターでは主催者を動物愛護法違反で告発していましたが、残念ながら不起訴となってしまいました。しかし、不起訴だからといってこの行為が動物虐待ではないということでは全くありません。環境省が示す動物虐待の定義には明確に当てはまっています。アヒルを泳いだこともない海に投げ入れて追いかけ回すこと自体残酷な行為です。アヒル取り競争は、伝統や神事といったものではないことが、琉球新報の記事内で糸満の歴史と文化研究所の金城善氏により証言されています。漁港が整備される以前はアヒルを海にはなてば捕まえることは困難であり、戦後始まったイベントであろうと述べています。さらに琉球新報は「糸満高校郷土研究クラブが1965年6月に発行した共同調査報告「郷土研究1 糸満町の爬龍船」」の記述を紹介し、そこには「アヒル取りについて「現在は余興として行われている。見物人が自由にアヒルをとって、自分のものにすることができる」」記されているそうです。つまり、これは余興であるという結論がもう50年以上前についているのです。糸満ハーレーは6月9日に開催が予定されています。その直前に、アヒル取り競争を行うかどうか、決定するそうです。開催が発表されたことをうけ、アニマルライツセンターからは糸満ハーレー行事委員会委員長に連絡を取り、話し合いを行いたい旨を伝えました。残念ながら、5月も6月も多忙であるとして、7月にまた連絡をとのことでした。7月はもう糸満ハーレーが終了してしまっていますので、書面で、動物利用の廃止を要望しました。5月4日5日には、三重県多度大社での上げ馬が行われました。壁を廃止し、急坂を登るというものに変わりましたが、動物に対する扱いについての意識変革があったようには思えませんでした。こちらは伝統行事として行われていますが、実際にはエンタメ性の高い、衣装を着て、普段馴染みのない馬に乗って騒ぐ祭りになっています。坂を駆け上がってその年の収穫を占うといった本来の目的を、誰が意識していたでしょうか。。。アヒル取り競争は明確に伝統文化ですらありません。生きた動物を利用するのではなく、今の時代に合った方法で、誰も犠牲にすることなく、楽しめる余興にすることが望まれます。アニマルライツセンターからは30cmほどあるアヒルのラジコンを提案しました。生きた動物の利用を廃止するのであればいくつか寄付したいと思っています。みなさんもより良い方法を考え、提案してみてください。意見は下記の番号で受け付けるとのことでした。迷惑でやめてほしいのではないかと聞いてみると問題ないとのことでした。昨年は全く電話が繋がらなかったのですが、用意したそうです。決して罵倒したり脅したりはしないよう注意してください。業務妨害になりうるため漁協には電話をしないようご注意ください。糸満ハーレー行事委員会:098-851-8339(※問い合わせは行事期間中のみ受付)また、糸満市は昨年もアヒル購入費ではないとはいえ、アヒルを苦しめるイベントのイベント保険の費用、警備26名分の費用、仮設トイレ21棟とテント13張などのリース代として77万円の補助を出し、さらに市職員を派遣しています。イベントの宣伝告知も行っています。当然、責任の一端があると言えます。糸満市にも継続して意見をお願いします。商工水産課 水産振興係: 098-840-8137そしてもう一箇所、動くべきところが全く機能していません。沖縄県です。環境省が示す「積極的(意図的)虐待」の具体例にある、身体に外傷が生じる又は生じる恐れのある行為暴力を加える心理的抑圧、恐怖を与えるに否が応でも該当するアヒル取り競争にたいし、適切に指導してくれることを願います。沖縄県動物愛護管理センター:098-945-3043沖縄県 環境部 自然保護課:098-866-2243クリックして Twitter で共有 (新しいウィンドウで開きます)Facebook で共有するにはクリックしてください (新しいウィンドウで開きます)クリックして X で共有 (新しいウィンドウで開きます)Share This Previous Articleアニマルライツチャンネルvol52[虫がすごい、そしてやばい] Next Articleもうすぐレスキューされる8頭の豚たちに名前をつけて!名前案募集! 2024/05/08