動物園や水族館の動物は餌をもらい安全を確保してもらっているのではないか? そんなふうに動物園のことを思っている人もいるかもしれないが、実際には動物園での死亡事故はとても多い。動物園、水族館での事故事例を集めた。2015/5/4 いしかわ動物園で絶滅危惧種のグレビーシマウマ2年弱で急死http://www.chunichi.co.jp/article/ishikawa/20150505/CK2015050502000034.html「いしかわ動物園・グレビーシマウマ ハッピー「嫁入り」前に急死」2013年6月8日に、石川県にあるいしかわ動物園でグレビーシマウマが初めて繁殖に成功し誕生したハッピーは、ホタル(メス・6歳)と、昨年6月に腸捻転で急逝したジュレス(オス・当時19歳)の子であったという。死因はフェンス衝突による頸椎(けいつい)骨折とみられるという。 なお、この父親であるジュレスは広いパドックには滅多に出してもらえなかったというかわいそうなオスだった。グレビーシマウマは、東アフリカのソマリア、エチオピア、エリトリア、ジブチ、ケニアの乾燥地帯の草原とサバンナに生息しており、ゆるい群れを作る社会的な構造を作る動物で、移動性だが水のあるエリアしか移動しない。出産後約6~8ヶ月は母親のお乳を吸いながら一緒に過ごす。現在、野生では20000頭しか残っていない絶滅危惧種であり、この20年間で約半数に減少した。 その衰退の原因は、狩猟とともに、生息地が損失、分断されたことであり、その原因は家畜の過放牧、環境の悪化、水資源が農業や人間の生活と競合してしまったことだ。 グレビーシマウマの種の保存にとって現在必要なことは、生息地の確保、保全と、現存する動物たちの監視、地域との協力である。2015/5/3 札幌の円山動物園で絶滅危惧種のコツメカワウソ溺死報道によると、2014年7月16日に誕生したのコツメカワウソの雄の赤ちゃん「ずんだ」が、プールの中央に設置されているろ過取水口に右後ろ足を吸い込まれ、溺れているのを客が見つけ、飼育員に連絡。プールから引き上げ、獣医師が心臓マッサージなどを行ったが死亡したという。 コツメカワウソは、インド、インドネシアの島、マレーシア、フィリピンの東南アジア、台湾、中国南部及びパラワンなどの熱帯や亜熱帯地域のマングローブや池や湖などに生息する動物。北海道のような寒冷地域には一切生息しない。夫婦で水際に巣穴を掘ったり、他の動物の巣穴を利用したりする。群れで生息する社会的な動物で、どちらかの親が死ぬまで一緒にいるという。現在は約5000頭ほどに減少していると言われる絶滅危惧種。原因は貿易や生息地の喪失だ。種のほそんに必要なことは、捕獲の終焉と生息地の保護だ。2015/1/8 札幌市円山動物園でシンリンオオカミ檻越しに他の個体に噛まれ出血死園の報告によると、「1月8日午後0時45分頃、来園者から「キナコが他の個体に噛まれている」との通報を受け、職員が現場に向かいましたが、キナコは出血のため死亡」したという。 死亡したのはメスのキナコ。サブ飼育場で雪に背中を擦りつけていたところ、足がフェンスから隣の舎に出たところを、他のオオカミのジェイに噛みちぎられたという。2014年からこの2頭はケンカが絶えず、キナコは耳や首を噛まれるなど大きなケガをしていたという。生前の写真を見ると、怯え切った様子の哀れな姿が見て取れる。しかし動物園という限られた大きさの檻の中。目の届かない森のなかに逃げこむことは出来ず、サブ飼育場に隔離されていた中での事故。 シンリンオオカミはカナダのオンタリオ州中部とケベック州西部に生息し、500平方キロメートル(50km?50km)というとても広い分断されていない森林が必要な動物だ。動物園というとてもとても狭く、森のない、檻の中は、その生態となにひとつ合っていない。最新の情報は、下記のFacebookグループにつぎつぎ投稿されている。https://www.facebook.com/groups/386628218208227/クリックして Twitter で共有 (新しいウィンドウで開きます)Facebook で共有するにはクリックしてください (新しいウィンドウで開きます)クリックして X で共有 (新しいウィンドウで開きます)Share This Previous Article動物愛護を落語で伝える Next Article散歩に行ったことのない犬達に救いの手を。一時預かりボランティア募集してます 2015/05/26