神奈川県逗子市の高級住宅地の上の高台にある海を見渡せる披露山公園、景色が美しいと現地の人に勧められていってみると、なんと哀れな孔雀、たくさんのインコ、アヒルとカモ、鳩、烏骨鶏、モルモット、亀、そして猿が狭い檻に囲われていた。 ここは無料で入れる(時間制限はある)公園で、動物の管理者は掃除やエサやりに来るものの、常時いるわけではない。このような市が運営する簡易動物公園は、次々に閉鎖されていっている。 猿はいまだに繁殖されており(※2015年誕生の猿がいる)、その飼育環境はコンクリートで無機質だ。孔雀は飛ぶことはできない。インコも過剰に閉じ込められている。烏骨鶏は傷を負っていた。ハトは不衛生な場所に入れられていた。NPO法人アニマルライツセンターと、アニマルウェルフェア推進ネットワークからは、逗子市に対し、披露山公園の動物飼育の廃止と、飼育改善の要望を提出(2015/11)している。主な問題点1. 生きた動物を飼養展示しているにもかかわらず、専任の管理者が常駐していない環境は異常である。特に、駐車場は夕方に閉まるが、柵で囲われた公園ではなく、夜の間は囲われ逃げ場のない動物のみの状態になる。それは、常時観察できないことにより、事故や病気などで動物に緊急の処置が必要になった時の対応ができないこと、悪意を持った人間によって動物に危害が加えられるおそれがあることを意味する。実際、私たちが見に行った時も、猿の檻の周りで飼い主と犬が柵の周りを猿を追いかけて走り回り、犬が猿に向かって吠えている姿が見られた。2. ニホンザルは、本来1日数キロを移動し、行動範囲は数十キロ平方メートルにも及ぶ。また、本来オスは成猿になると群から離れる。さらに、常緑広葉樹林や落葉広葉樹林に生息しており、コンクリートや岩の上で生息する動物ではない。これらのことから、披露山公園のサル舎は、猿の生態に配慮されているとは言いがたく、同時に猿の生態に配慮した飼育を行うことは、披露山公園の立地では不可能であると考えられる。3. 孔雀は、本来温暖な熱帯地域のサバンナや草原、森林に生息している。また、地面で暮らす事が多い孔雀だが、本来は飛び滑空し、動きまわる。披露山公園の孔雀舎は大変狭く、羽根を広げることは出来ても飛ぶことは出来ない。4. 鳩の巣箱が設置されている場所は人目から見えず、良いと思うが、下部の巣箱は、上部の巣箱に居る鳩の糞が掛かる位置にあり、上部の巣箱の位置を再考する必要がある。5. この公園は高台に位置し、津波の一時避難所に指定されている。動物を飼育していると、毎日掃除をかかさずに行わなければ、すぐに糞尿、被毛などにより不衛生な状態になる。緊急時に動物の世話を普段通り衛生的に行う余裕があるとは考えにくく、老人や子供も避難する場所に動物園があるということは、極めて不適切であると考えられる。みなさんからも、意見を伝えて下さい。逗子市市長 平井 竜一様宛〒249-8686 神奈川県逗子市逗子5丁目2番16号 TEL:046-873-1111 FAX:046-873-4520環境都市部緑政課宛TEL:046-872-8125 環境都市部緑政課あてのメールフォーム 逗子市からの回答 引き続き、縮小およびウェルフェアの向上を働きかけてください!クリックして Twitter で共有 (新しいウィンドウで開きます)Facebook で共有するにはクリックしてください (新しいウィンドウで開きます)クリックして X で共有 (新しいウィンドウで開きます)Share This Previous Article子豚の歯を麻酔なしで切断 Next ArticleVictory!フォアグラ輸入量20%減少。6万1735羽を守ることができました! 2016/02/01