昭島市議会の内山真吾議員が、8月31日の昭島市議会(平成28年第3回定例会)で昭和公園の動物問題を取り上げてくれました。内山真吾議員は、 「昭和公園についてはこれまでも多くの市民からその在り方について疑問の声があがっておりましたが、 閉鎖予定というだけで生き物を扱っているにもかかわらずその劣悪な環境については思考停止になってしまったのではないかと思われるほどひどい状態がこれまで放置されてきました。 そこに先日NPO法人アニマルライツセンターが「昭島市 打ち捨てられた昭和動物園の動物たち」という投稿を動画付きでホームページに上げ、昭島市の動物虐待ともいえる状況に市内外から批判の声がネット上で上がってきました。」 と切り出し、昭和公園の動物飼育の問題について、ヤクシカ、サル、セキセイインコと種ごとに丁寧に問題点を挙げていきました。 (この議会の前日に、実際に現場視察もされたそうです)ヤクシカのが8m×7mしかないスペースに11頭入れられていることセキセイインコの適切な繁殖制限が行われていないこと自然界でも高度な環境で生活をしているといわれているサルが無味乾燥な状況下に置かれていることそして、アニマルライツセンターからの提案に対して改善が図られるのかの答弁も求めてくれました。また、そもそも市に専門家がいない以上獣医師会や関係団体と協力して対策協議会などを立ち上げて、今後について協議すべきではないかという質問や、今後の運営管理について事業委託も選択肢の一つではないかという質問も行われました。これらについて、都市整備部長からは、動物舎の閉鎖が決定して以来ヤクシカの繁殖制限、ウサギの雌雄別飼育を行ってきたこと、また今年サシバエ対策を行ったことなどの答弁がありました。またアニマルライツセンターから要望していたセキセイインコの雌雄別飼育については「別飼育を試みながら過密飼育の防止を図ってまいります。」との答弁がありました。また、対策協議会の立ち上げについては「動物の検診等の提携先である東京都獣医師会などと飼育環境改善に向けたネットワークづくりを検討してまいります。」との前向きな答弁がありました。しかし業務委託については「現行は業務委託による餌やりや園舎の清掃などを行っておりますが、動物舎の将来廃止の方向性からしてう運営委託を飼育全般へ拡大することは難しい状況にあります。」「動物飼育に会っては今回の提言を参照し、生き物に対する尊厳に配慮しながら飼育動物の適切な管理に努めてまいります。」と現状保持の姿勢が示されました。これに対して内山議員は動物の寿命を考慮すると動物舎の閉鎖までは何年くらいとみているか?との質問がなされ、それに対する都市整備部長の回答は「ヤクシカは一番若いのが平成22年に産まれている。 ニホンザルについては台帳上は平成3もしくは4年生まれで、現在25,6歳である。サルは35,6年は生きる。」との答弁がありました。 内山議員からはこれに対して、 「10年くらいは今の状態が続く。閉鎖予定といっても10年あるのならば、一度しっかりした計画を今の状況を考え直していかなければならないのではないかと思う。」との意見がされました。「事業委託をしていくと費用は高くつくのか?」との内山議員からの質問に対しては、都市整備部長から「餌や内部の清掃はすでに委託を出している。ただ回数の変更、内容については、どのような形ができるかというのはこれからの研究になってくると思います。」との答弁でした。最後に内山議員はサシバエが大量発生しておりヤクシカ一頭一頭に大量のハエがたかっているなど見るに堪えない状況に触れ、次のように意見をしました。「研究をしている場合ではないと思うのです。今この瞬間も生きているのですから。そこは早急に抜本的な実行をしていただきたい。」このように動物の立場からの声を発してくれる議員がいることは、とても心強いことです。 昭島市議会で行われたこの質疑応答を、意味のあるものにするには私たち市民一人ひとりの声が大きな力となります。 皆様からもぜひご意見を届けてください。意見先昭島市 https://www3.city.akishima.lg.jp/AkishimaUni/SourceFiles/Mail.aspxクリックして Twitter で共有 (新しいウィンドウで開きます)Facebook で共有するにはクリックしてください (新しいウィンドウで開きます)クリックして X で共有 (新しいウィンドウで開きます)Share This Previous Article毛皮反対デモ行進【NO FUR WALK2016】12月11日!参加してください Next ArticleFAO:持続可能な農業開発の提案に動物福祉 2016/10/12