2018年の通常国会に動物愛護法の改正案がかけられる予定です。これまで3回改正されてきた動物愛護法、多くの改正が犬や猫やペットについての改正が中心となってきました。次の改正では全ての動物が守られるような法律に近づけたいと考えています。アニマルライツセンターはNPO法人動物実験の廃止を求める会とPEACE-命の搾取ではなく尊厳を-とともに改正案をまとめ、動物問題に関心のある国会議員、各政党、関連省庁等に対し、すべての動物を守れる法律になるよう、作成した逐条案と要望書の内容の説明に回っています。超党派 犬猫の殺処分ゼロを目指す動物愛護議員連盟 動物愛護法改正プロジェクトチーム尾辻秀久議員、松野頼久議員、福島みずほ議員が中心となっている超党派の犬猫殺処分ゼロ議連でも、動物愛護法改正に向けたヒアリングが始まりました。動物愛護団体はメンバーとしては認められませんでしたが毎回傍聴をしてきました。残念ながらこの議連の中ではパートナー動物のみが対象となっており、畜産動物や実験動物、特定動物については議論がなされていません。けれども、パートナー動物については重要かつ良心的な議論がなされています。 私たち3団体は、5月29日の会議のヒアリングに呼ばれ、哺乳類に限らず爬虫類両生類の移動展示販売について動画を含めてプレゼンをし、課題と私たちの改正要望を提案しました。 牧原秀樹議員(現時点では元議員)などから、移動展示販売の規制を強化し、実質不可能とするほうがよいという強い意見が聞かれ、またプロジェクトチームの課題まとめの中にも、その旨が明記されました。 民進党 環境・原子力部門会議 動物愛護管理法改正ワーキングチーム田島一成議員が事務局長を務められる民進党内の検討チームでも、2017年通常国会開始以降、ヒアリングが続けられてきました。 この中で、3団体の改正案の説明を行い、また犬猫以外の動物取扱業、実験動物についてのヒアリングでプレゼンさせていただきました。また畜産動物については、環境ジャーナリストの枝廣淳子先生をお呼びいただき、畜産動物のアニマルウェルフェアと東京オリンピック・パラリンピックでの畜産物の調達におけるアニマルウェルフェアについてヒアリングする会が設けられました。 この検討会の司会をされる田島議員は前回の大きな改正を主導されており、動物愛護法やその問題の背景について精通しているため、具体的な議論がなされてきました。また、犬猫殺処分ゼロ議連とは異なり、動物問題全般について広くヒアリングが行われ、動物愛護法全体に渡っての精査がなされてきました。私たちも提案している「動物福祉」法への転換についても、前向きに捉えてくださっています。 議員への個別の働きかけその他、動物問題に関心を持たれている(可能性のある)議員を訪問し、動物愛護法改正にむけ要望を届けています。また法律を所管している環境省や、関連省庁(農水省、厚労省、文科省)に対しても、関連する事項についての要望を届ける活動を3団体合同で行なっています。 現在衆議院議員選挙が公示され、22日に投票となっていますが、再び選挙後にこれらの活動を再開します。クリックして Twitter で共有 (新しいウィンドウで開きます)Facebook で共有するにはクリックしてください (新しいウィンドウで開きます)クリックして X で共有 (新しいウィンドウで開きます)Share This Previous Articleケージで飼育される鶏はそうでない鶏より5倍骨折しやすい Next Article「家畜の生産段階における衛生管理ガイドライン」「生産衛生管理ハンドブック」への意見書 2017/10/19