動物愛護管理法の施行規則についてのパブコメが2019年12月から2020年1月にかけて行われ、結果が出され、また施行規則も決定しました。示された案は改正の意図が反映されたとは言えず、アニマルライツセンター、動物実験の廃止を求める会、PEACE 命の搾取ではなく尊厳を、そして今回は動物環境・福祉協会Evaとともに、改善を求めました。年末年始を挟んだため、超党派の犬猫殺処分ゼロ議連では意見をまとめきることができませんでした。そのため、4団体で力を合わせ議員の先生方に意図を反映いただけるようお願いしました。私達の要望点はこちらから改善した箇所、しなかった箇所があります。 「暴力団への資金供給排除や違反を繰り返す悪質業者が排除できない!」ままです。 立法時の意図としてはそういった悪質な業者を排除したいとするものでしたが、残念ながらこれは反映されませんでした。つまり動物取扱業者の資金が反社会組織の資金源になってもその業者は淘汰できないということです。昔から活動している方は、何度も「◯◯組」とつながっているんだと脅された経験があるはずです。今はそんなにあからさまなことは少ないと思いますが、体質は変わったとは言えません。また、今の規定では何度も違反を繰り返す悪質な業者を淘汰することは難しいでしょう。とても残念です。「悪いことは平社員にやらせればOK?!」だそうです。残念でなりません。「動物虐待、行政は指導する気がないのか!?!?」ないそうです。残念すぎます。「法改正で差別を解消したのに、環境省がふたたび差別を復活?!」したままです。非道ですよ・・・「動物取扱責任者、趣味の飼育が認められるって嘘でしょ?!」嘘ではありませんでした。。。第1種動物取扱業を信じてはなりません。一切!!!!!「動物取扱責任者の研修を緩和?!」してしまいました。ただし、これは多少の改善がなされ、すべての項目を取り去ろうとした環境省でしたが、指導すべき項目は残ることになりました。それでも、回数の規制はなくなり、怠慢でやる気のない自治体は年1回であった動物取扱責任者研修を、2年に1回、5年に1回としていくでしょう。そうすれば、その楽な地域に悪質な業者が集まるのです(今もその傾向あり)。 全国で見張り、各自治体に意見してください。「せっかく繁殖制限義務化になったのに、なんで反映されていないの?!」これも反映されないままとなりました。とはいえ、これは法律事項です。2020年6月以降、繁殖制限は義務になります!お間違えなく!!!その他、4団体で提出した意見の中で反映された点は死体の払い下げの根拠を消してもらえた、JAVAさんが訴えてもう十何年?!ようやく実現しました。犬及び猫の引き取りは「所有者がいる可能性があることに十分留意して対応することとし」が明記され、未だに残る駆除目的の猫の引き取りのハードルを一弾上げることができました。 力及ばず、、、というか、立法意図を過小評価するのはなぜなのか、不明なまま、施行規則やその他告示はこのまま施行されることとなるでしょう。課題は、中央環境審議会動物愛護部会がまともには機能せず、多くの不備が見逃されていることにあるように思います。動物取扱責任者の研修を緩和や動物取扱責任者の資格要件に趣味の飼育が入り込んできたことなどが未だに信じがたいことに思えてなりません。ペット業界の意見で緩和された点もあり、悪い業者を慮った不信感を招くだけの緩和を目指すような業界の体質であることが顕になりました。 それでも、地味だけど重要なこの規則の改善に最後まで諦めずにご尽力いただいた国会議員の先生が多数いらっしゃったことに希望を感じます。本当に動物たちのために動いてくださった太田議員(公明)、生方議員(立憲民主)、宮崎議員(公明)、三原議員(自民)、高井議員(立憲民主)、福島議員(社民)、小宮山議員(国民民主)、そして堀越議員(立憲民主)に心から感謝申し上げます。動物愛護行政をどう計画するのか、なにを次の課題にするのかなど重要なことが決まる基本指針のパブリックコメントは、まだ募集中です。2月28日まで!ご協力ください!クリックして Twitter で共有 (新しいウィンドウで開きます)Facebook で共有するにはクリックしてください (新しいウィンドウで開きます)クリックして X で共有 (新しいウィンドウで開きます)Share This Previous Article動物愛護法の基本指針に対するパブリックコメント送ってください。期限は2/28 Next Article改善策は示されている、世界は動いている、日本も続いて!肉用鶏の福祉 2020/02/13