2015年11月20日、(神奈川)県民のいのちとくらしを守る共同委員会を通しての神奈川県との交渉に臨んだ。神奈川県保健福祉局 生活衛生部 食品衛生課のグループリーダーの担当者を通じ、神奈川県の動物愛護(動物実験含む)及び畜産分野について、要望と交渉を行った。畜産動物について、以下の点を要望した。アニマルウェルフェアの普及啓発「アニマルウェルフェアの考え方に対応した家畜の飼養管理指針」は2011年に作られているが、いまだに普及が十分ではない。この指針と、2014年6月に発行された「アニマルウェルフェアの向上を目指して」パンフレット、生産者、畜産関係機関や企業、消費者に対し、普及啓発を行った実績を提示すること。また、継続して普及啓発を行うこと。 さらに、国際獣疫事務局(OIE)のアニマルウェルフェアのコードについても周知を行うこと。 OIEコードについては、(国が自治体に周知していないため)把握してなかったため、情報提供を行い、担当者に周知をしてもらった。不適切な飼育に対する指導また、産業動物の性格に応じた飼養管理が行われているか、産業動物に対する虐待的な飼育が行われていないか、快適性に配慮されているかを確認し、不適切な場合は指導を行うこと。また、上記パンフレット等を適宜飼養者に提供すること。 この要望に対して県は、不適切な飼養実態があった場合は、指導を行い、パンフレット等についても提供すると回答した。 しかし、畜産場などは通報があることも基本的にはなく確認のしようがない現場だ。だからこそ事例が上がることを待つのではなく、一歩前に出て指導をするしか方法はないはずだ。 農林水産省が2014年度に行ったアンケートでは豚の過密飼育が増えているという結果にもなっている。犬猫とは違って、意識が低下してきている傾向があるとも考えられる。たしかに産業動物は取扱業として愛護法の例外規定に当たるが、罰則は当たらなくても基本理念は該当するものだ。これらも注意喚起して欲しい。 また、と畜場に連れてこられる際の動物の扱いにおいて、スタンガンを使うことや棒でなぐることや蹴ることが常習化しているようだ。また、牛を動かすために、しっぽを折り曲げねじり上げることも常習化している可能性が高い。牛の尻尾は犬猫のしっぽを想像してもらえればわかるが直角に曲がるものでもねじれるものでも本来なく、硬い骨が通っている。あれを折り曲げたり捻るのは、骨折をさせることを意味し、相当の痛みがある。この点を実態把握とともに、改善するための策を講じて欲しい。まず業者の意識がとても低い。OIEコードも把握していない。 すでにある基準だけでも、周知徹底することを要望した。屠殺場の水飲み場の再確認を依頼さらに、神奈川県では、牛と豚の屠畜場で神奈川では運ばれた後、係留所で水受けなどがある状態と聞いているのだが、先日見た場所ではあまりに過密に詰め込んでいて、水飲みの受け皿などがあったとしてもリーチ出来無い豚が出てくるような状況だった。確認指導をして欲しい。 神奈川県としての基準はないが、以前見た時は、牛の場合はバケツで水をやっていた。とのこと。しかし、OIEコードでは豚牛は常時飲めることとなっている。この点についても再度指導をお願いした。 ※なお、神奈川県の管轄内(政令指定都市・中核都市除く)には鶏の屠殺場はなくなっていた。クリックして Twitter で共有 (新しいウィンドウで開きます)Facebook で共有するにはクリックしてください (新しいウィンドウで開きます)クリックして X で共有 (新しいウィンドウで開きます)Share This Previous Article採卵鶏の最期 - 喉が渇いても水をもらえない。 Next Article消費者庁に消費者教育に動物への配慮を含めることを要望 2015/11/30