ファクトチェック:国会参考人答弁の”霜降り牛にアニマルウェルフェアの問題がない”は誤り

2023年6月1日の農林水産委員会での参考人質疑のなかで、石垣のりこ議員の「霜降り牛はアニマルウェルフェア的に問題はないか?」という質問に対し、アニマルウェルフェアの専門家として招かれていた新村参考人が「適切に飼育されて…

城山公園のニホンザルの飼育、改善進む

千葉県館山市にある城山公園に取り残されているニホンザル、昨年から改善が始まって、さらに改善が進んでいます。 元々の飼育がより劣悪だった母猿のランちゃんは2022年に場所を移され、これまでなかった地面と、小屋、遊ぶ場、広め…

フクロウカフェに言及した『日本の死角』 (講談社現代新書)のご紹介 

現代ビジネスが、「いま日本がどんな国になっているのか」を解き明かすために編集した新書に、アニマルライツセンターの執筆した記事が採用されています。 本書は日本の今を知るために、教育、いじめ、格差、性被害、差別などなど幅広く…

アニマルライツチャンネルVol41[アニマルウェルフェアウォッシュに騙されないために]

「大自然の中で育った」「愛情を持って鶏を育て」「のびのびと育った豚」「鶏たちはストレスフリー」「自然な味わい」いろんな曖昧な謳い文句で動物たちの悲惨な状況を誤魔化し続けています。 畜産の現場はずっと隠されてきたからこそ、…

日本郵便、動物の苦しみを無視して動物のゆうパック輸送を継続

動物にとって、輸送という行程は苦痛や苦悩、恐怖を伴う、最も心身ともに負担のかかる行程である。 以前アニマルライツセンターでは企業のエシカル通信簿の調査で宅配便業界の動物への配慮について調査を行ったが、その際に最も悪質であ…

パティシエこだわりの卵を自給する、株式会社レパコはケージフリー!

福島県を中心に東北などで店舗を運営する、株式会社レパコが採卵鶏をアニマルウェルフェアな環境で飼育するケージフリーに賛同してくださいました! 株式会社レパコは2021年から自社で平飼い卵の生産を開始し、自家製フルーツ酵母飼…

「将来肉食べられなくなるから…」企業の植物性タンパク質への取り組みでは地球が救えない理由

世界中で動物性タンパク質を植物性タンパク質や培養肉などに切り替える流れが刻々と強くなっている。この原動力になるのは気候危機とアニマルウェルフェアだ。とくに日本企業は環境のためと、代替肉への取り組みを重要課題の一つに加え、…

G7に当たって欧州・日本の動物保護団体の共同声明

G7会議の広島開催にあたり、ヨーロッパでロビー活動を専門で行う動物福祉団体Eurogroup for Animalsと、英国最大の動物福祉団体である英国王立動物虐待防止協会(RSPCA)と、日本で畜産動物福祉向上に取り組…

海の駅
超過密なイワシ展示、九十九里町からの回答

千葉県九十九里町が運営する海の駅九十九里 イワシ資料館入り口に、超過密な状態で3000匹のイワシが入れられている件について、九十九里町からの回答がありました。 イワシ展示を廃止して欲しいという要望については、  イワシの…

母の日ギフトを母性を利用される動物たちに。

知っていますか? 畜産というものがそもそも、子供を産む、または彼女たちの生理機能を利用することで成り立つ産業だということを。 だから、いつでも、一番苦しんでいるのは、母たちなのです。 彼女たちの苦しみを、より効果的に、よ…

動物の恐怖を娯楽にする糸満ハーレーのアヒル取り競争を終わらせてください

沖縄・糸満市で毎年旧暦5月4日(6月21日)に行われる『糸満ハーレー』、4年間パンデミックの影響で中止されていたが今年再開されるとの報道があった。ハーレー自体は大勢が船を漕いで競争するというごく平和なイベントであり那覇な…

アニマルライツチャンネルvol40[鶏の生態がよく分かる!りりちゃん一家を覗いてみよう]

バタリーケージから殺されるところを救出され、現在は桜サンクチュアリでりりちゃんと4羽の鶏たち、そしてその管理人としてクックハウスからやってきたオス鶏の善(実際には闘鶏から救出された軍鶏と交換しました)。この一家7人は鶏の…

近代以前の日本にみる動物との共生 No5〜卵〜

鶏についての記事で卵にも触れましたが、今回はその「卵」について、もう少し深くみていこうと思います。 以前の記事でも書いたとおり、鶏は古来から霊長とされていました。『古事記』では天照大神が天岩戸に隠れ世界が闇に覆われてしま…

意識調査結果:化粧品も食品も動物実験はやめてほしい!

化粧品の動物実験は国内でも企業の取組によって明確に廃止の流れに進んでおり、あとは一部の企業が継続しているだけになっています。この一部の企業の中には、歯磨き粉や殺虫成分を含んだ化粧水のような商品を開発する企業が含まれます。…

毎年100件以上の養鶏場など畜産場の火災。99%の犠牲者は鶏

2023年4月26日、茨城県小美玉の卵用の養鶏場で15万羽を収容する巨大な鶏舎で火災が発生し、その全ての鶏たちが死亡した。動物たちは逃げるすべもなく、ケージの中でただただ苦しみながら焼き殺されたということだ。どれだけの恐…

アニマルウェルフェアアワード2023
アニマルウェルフェアアワード2023 初の魚のアニマルウェルフェア:ニッスイの取り組みを評価

前年度に国内のアニマルウェルフェアにとって効果的だった企業に贈るアニマルウェルフェアアワード。鶏賞、豚賞、魚賞が決定しました。 アニマルウェルフェアアワードは畜産水産動物福祉の向上に取り組むNPO法人アニマルライツセンタ…

夏の暑さに苦しむ動物たち-畜産動物の暑熱被害

寒い冬も終わり過ごしやすくなってきたこの頃であるが、またすぐに暑い夏がやってくる。私が子供のころの夏は扇風機と風鈴の音があれば十分でエアコンなどめったにつけることはなかったため「エアコンは贅沢」という価値観が未だに残って…

海の駅
海の駅九十九里 イワシ資料館のイワシが超過密 展示の廃止を求めます

千葉県九十九里町の海近くにある海の駅九十九里には、イワシ資料館という九十九里町の施設があります。海の駅の売店に入るとすぐ左側に水槽があり、その横に資料館への入口があるといった形です。この水槽の中が、驚くべき過密さで飼育さ…

窓の外にいるコウモリは駆除してよいか? 

今回のコロナ禍において注目をあつめた動物がいます。コウモリです。もう忘れた人もいるかもしれませんが、コロナ禍がはじまった2019年には、コロナウィルスの発生にコウモリがかかわったことが、未知の感染症を恐れる流言飛語も混ざ…

水も足らないビニールで売られる観賞魚たち

千葉県睦沢町「道の駅むつざわ」花木販売コーナーには、金魚やメダカの販売があります。ここでは魚たちがビニール袋にいれられて販売されています。とくに「らんちゅう」という金魚の一種は、体全体を覆う水も無い少ない水量のビニール袋…