これは動物を飼うことを勧めるものではありません。毎年何万頭もの猫が、飼い主やペット業者によって自治体の動物愛護管理センターに持ち込まれ、殺処分されています。殺処分される‘余分’な命がある以上、新たに命の数を増やすべきではありません。動物と一緒に暮らしたいというのであれば、ペットショップやブリーダーで買うのではなく、動物愛護管理センターや里親を探す団体などからから引き取るという方法しかないでしょう。猫を家族に迎え入れるということは、とても大変なこと。動物を母猫から引き離し、あなたが飼うからには、動物の幸せを保証しなくてはなりません。本当に猫を幸せにできるのか、チェックしてみてください。以下のチェックリストにすべて「はい」で答えられれば、あなたのもとで猫は幸せになれるでしょう。もし1個でも「いいえ」があれば、あなたのもとで猫は十分な幸せをえらていないと考え、改善を試みてください。 チェックリスト1. ご家族全員が猫を迎え入れることに同意されていますか?2. ご家族に動物アレルギーの方はいませんか?最初はそんなにひどくなくても、免疫が弱るなどしたときにひどくなることがあります。アレルギーがある場合はデメリットが大きいため、その症状をよく確認してください。保護猫カフェなどに出向き、数時間滞在してみてからよく考えてください。3. 猫を室内で飼養出来る適正なスペースはありますか?ケージの中での飼育や過密状態での飼育では猫はリラックスできません。室内を自由にし、部屋の上部にも隠れ場所を用意しましょう。屋外が好きな猫も多いですが、他の猫からの感染症などの病気や交通事故、連れ去りなどから猫を守るため室内で飼いましょう。4. お住まいが集合住宅の場合、猫を飼養することが許されていますか?5. フード、水用とフードの食器、トイレ、猫用ベッド、爪とぎ、キャットタワー、グルーミング用品、キャリーバッグを揃えられますか?上下運動できるようなキャットタワーや爪とぎを置いたり、猫の隠れる寝場所を設置したりして、猫のストレスを軽減できるお部屋作りをしましょう。6. 猫が外に逃げ出さないように対策はできますか? 例えば、玄関や窓、門を開けたときに逃げないように、確実にガードしておかねばなりません。猫だからと外で自活していけるだろうと考えてはいけません、自分で餌を採ってこなかった動物は餓死したりカラスなどに攻撃されたりしてボロボロになります。7. 毎日、ブラッシング、スキンシップはできますか?8. 信頼のおける動物病院はありますか?9. 急な異変があった場合、すぐに病院に連れて行けますか?病気の早期発見のために毎日様子や糞尿、食事の量を観察し、スキンシップを取って確かめましょう。10. 日光浴ができますか?日光浴は心身の健康を保つために必要です。11. 猫のトイレをいつもきれいに保てますか?12. 飲み水をこまめにとりかえて、いつもきれいな水にしておけますか? 食事は健康に影響を与えます。ペットフードには法律で定められた安全基準がないため人間には使用できない危険なものを含んでいる可能性があります。合成添加物、着色料など含まないものを選ぶなど食べるものにも気をつけることができますか? 13.不妊去勢手術は済んでいますか?オス・メスとも、生後6ヶ月以内に不妊去勢手術を行いましょう。地域によっては手術費は数万円です 。14.猫の命は15年から25年です。あなたの年齢、健康状態は猫をみとるのに十分ですか?最期まで責任を持って飼養できますか?15.人間と同じで病気になったり介護が必要になる日が来ます。介護は大変です。ほったらかしにせず、介護、看護ができますか?16.飼い主ご自身やご家族が病気などになったとき、責任を持ってお世話を続けられますか?病気で入院した時や、ご自身や家族が亡くなった後、すぐに猫の世話をしてくれる方はいますか?動物病院やペットホテルに預ける充分なお金がありますか?ご自身がガンにかかったときなどを想像し、対策を考えてください。17.猫を飼ったあとで自分に子供(人間の)が出来た場合、それまでどおりに飼うことができますか?または、お子さんがいる場合、お子さんの世話をしながら、お世話ができますか?産まれたお子さんがアレルギーであることもあります。それでも責任を持って飼育できますか? 18.猫を迷子にさせないように迷子札を常に首輪につけられますか? 19.猫を養えるだけの経済力、そして時間と心のゆとり、体力はありますか? 20.引越しの場合などの場合にも、一緒に連れていく覚悟がありますか?よくある相談は、会社が倒産したりリストラにあって家賃の低い大内に引っ越さなくてはならないというもの。ペット可の物件は通常より割高です。 21.原発事故のような事態になったとき、緊急に避難する際は動物も一緒に連れだせますか?これまでの多くの震災や噴火のときには、行政に「後で連れにくればよい」「2~3日で帰れるから」などと言われて連れていかず、結局戻れずに、残された多くの動物が死にました。連れていくことで避難所などで肩身の狭い思いをしますが連れて行かなければ動物は死にます。周囲の目や意見に惑わされず、必ず同行避難をしなくてはなりません。周囲の人の理解を得る努力も必要です。 猫の運命はあなた次第以上、猫を飼おうとするあなたにとてもたくさんのきびしい条件をつきつけたようです。でも、猫を迎え入れるということは、その猫の命をあなたが預かるということです。その猫にとって、あなたしかいません。 その猫の運命はあなた次第です。クリックして Twitter で共有 (新しいウィンドウで開きます)Facebook で共有するにはクリックしてください (新しいウィンドウで開きます)クリックして X で共有 (新しいウィンドウで開きます)Share This Previous Article毛皮反対デモ行進2015 参加者募集!!! Next Article宮島の鹿とゴミ 2015/08/08