人間に飼育される動物は、人間よりも被災時にはつらい状況に陥ることが多々あります。生き残ったとしても殺されてしまう可能性もあります。そうならないために、今から備えを。 これから、いつ、どこで自然災害が起こるかわかりません。その都度、動物たちは自然災害によって、そして、配慮の欠けた行政や飼い主のよって、二重の被災を受けます。人命優先は人の社会ですからある程度は仕方といえますが、自らの意志(自然の中で生まれ、育ち、子孫を残し、死んでいくという生き物としての当たり前の生き方)に反して人の管理下で、監禁に近い状態で、飼育されている動物たちへの配慮は、飼い主自身が、そして飼い主に強制的な避難勧告を発令する行政当局が、きちんと考えてもらわなければならないことです。 行政には災害時における対策マニュアルの中に、動物たちへの対応を入れることは、当然必要なことと言えます。行政が住民に対し、避難勧告をほぼ強制力をもって発令する以上、避難対象の住民が飼養している動物たちをどうするのか、について、明確な見解を出すべきです。 もし、避難勧告を出す行政が飼養動物たちを置き去りにしてくるように指示することが妥当なこと(モラルに反しないこと)だと主張するなら、私たちはそのことの是非を広く世論に問わねばなりません。けれども、行政頼みではあなたの大切な動物を守ることはいずれにしてもできません。ご自身の判断こそが、その動物の生死を分けます。 被災したとき、自分のみだけではなく、その動物をどのように守るか、事前にご家族で話し合ってください。動物用の非常時用の持ち出し袋も用意しておくべきです。また、犬の場合は必ず鑑札を付けてください。鑑札の付いていない動物は行政の保護対象外になることがあります。被災する前に確認!事前に、緊急・災害時の動物避難場所を各都道府県・市町村に確認してください。地域の避難訓練があるときは積極的に参加し、周囲の動物を飼育している人とともに動物の避難場所、管理方法を話し合いましょう。避難勧告発令時には、必ずご自分の家族である動物についての対処を確認しましょう。あなたの避難袋とともに、動物用の非常避難用品もそろえておきましょう。犬の場合、鑑札は必ず首輪につけておきましょう。犬も猫も、必ず不妊去勢手術を受けておきましょう。パニックで逃げ出した時、対処することができない可能性が高いのです。クリックして Twitter で共有 (新しいウィンドウで開きます)Facebook で共有するにはクリックしてください (新しいウィンドウで開きます)クリックして X で共有 (新しいウィンドウで開きます)Share This Previous Article避難グッズを常備しよう! Next Article犬と猫の行政での殺処分数 2014/08/08