日本の冬は結構寒い。そんな中で、繋がれたりオリに入れられている犬をはじめとした動物たちは、自分で暖かい場所を探すことができないというより危険な状況にいる。1:外飼いの犬のためにできること外で飼育される犬はとても多い。都内ではあまり見かけなくなったが、少し郊外~田舎に行けば外飼いされ、ぽつんと繋がれていたり檻に閉じ込められている犬を多数見かける。犬種にもよるが、暖かな冬毛が生えていたとしても、犬は寒さを感じ不快に感じる。一定温度を超えたところに長時間置かれた場合には低体温症になるし、凍え死ぬこともある。7℃を下回るとほとんどの犬は不快感を感じ始める。0℃を下回ると小型犬、薄い被毛の犬、老犬、病気の犬、関節炎を持つ犬には危険がある。マイナス7℃を下回ると低体温症や凍傷になりやすくなる*1。この記事を読んでいる人が自分の家の犬をそんな寒い場所に長時間放置することはまずないだろう。だが、家の近所にそんな犬がいるということは多々あるだろう。そんなときには飼い主に以下のものを提供し、一緒に改善に取り組もう。差し入れるだけでなく、設置の作業を一緒にやることが重要だ。なぜなら差し入れ品が放置されてしまうことが多々あるから。毛布の差し入れる犬小屋を差し入れるダンボールを差し入れるカロリーを補充するためのおやつを差し入れる周りを分厚いビニールなどで囲う改善をお願いできる関係値を日頃から作っておく必要がある。単純な方法だが、毎日笑顔で挨拶をして、会話をし、友だちになっておく必要があるのだ。難しい相手である場合は、地域の保健所に相談してみることもできるが、あまり改善されることはないので自分で頑張ろう。2:外飼いの鶏のためにできること鶏がいる地域は多くはないだろうが、いるところには結構たくさんいる。鶏が人と暮らし始めたのは紀元前8000年とか紀元前4,000年とか言われるほど、人間に愛されてきた動物なのだ。でも、飼育環境が悪いケースがとにかく多い。一般家庭であってもケージに入れていたり、狭かったりすることがほとんどだ。鶏の場合、10°C 未満になると低温ストレスを感じており、マイナス3.1°C以下になると死亡率が急増する*2。犬と違って鶏は多数飼育されていることが多く、他の飼い主の鶏の状況を改善してもらうことがより困難だが、トライしてみるしかない。何もやらずにいるよりはましだ。檻やケージを分厚いビニールや防風シートで覆ってもらうために素材を提供するたくさんの敷き藁やおが屑(取り替えるためたくさん必要)を提供して敷いてもらうカロリーを補充するためのカナリーシードなどおやつを提供する3:凍える畜産動物のためにできること畜産動物たちに逃げ場はない。寒ければ寒いまま、暑ければ暑いまま、苦しみ、死ぬ。彼らのためにできることは1,2と違って間接的なことだ。卵、肉、乳製品の消費を減らし、植物性を増やすアニマルウェルフェアの重要性を周りの人に伝える企業にアニマルウェルフェアの低い、拘束飼育(ケージ飼育やストール飼育、繋ぎ飼い)の農場の畜産物をやめていくように伝えるチラシを配るアニマルライツセンターの活動を支援する4:全ての動物たちのために勇気を出す動物のことを思いやる行動をする時、人々は時に笑ったり、無視したりすることがある。でも他者を思いやれる心は、あなたの大切な一部であり、とても価値あるものだ。その人がどう判断しようと、動物を軽く見る人達からあなたがダメージを受ける必要性はない。怖がらずに、無用に忖度せず、動物たちを思いやり、行動することは人として当然のことであることを忘れずに、堂々と行動しよう。アニマルライツセンターと一緒に行動しよう!というう場合はこちらから。*1 https://www.petmd.com/dog/care/how-cold-too-cold-dog*2 https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC7705047/クリックして Twitter で共有 (新しいウィンドウで開きます)Facebook で共有するにはクリックしてください (新しいウィンドウで開きます)クリックして X で共有 (新しいウィンドウで開きます)Share This Previous Articleアニマルウェルフェアを上げなくてはならない5つの理由 Next Article子供向けの必読書『いつか空の下で さくら小ヒカリ新聞』発刊! 2022/12/20