よく聞かれるようになった質問動物を助けたい、救いたいけど、どんな仕事を選んだらいいですか?生き方が多様になり、お金を稼ぐことを目的として生きていくのではなく、苦しむ動物を助けるために自分の人生を使うことができるという心はとても素晴らしいことです。利他的な行動は社会を良くするための強い原動力です。そして言い訳をせずに本気で取り組んでいると、自分自身の人生も豊かになると断言できます。マインドフルネスという言葉がありますが、現状の課題やその奥深くにある心理に気づきを得て、動物たちの命、生き方を考え、思いやりを持って行動をすることを決めたこの質問をしてくれる人たちは、動物たちにとって希望です。さて、その答えは?食品企業で働く畜産物を扱うような食品企業(小売、外食、宿泊、メーカー、卸などなど)ではたらき、中から企業を変えることができます。とっても大きな力になります。金融機関で働く物言う株主が増えています。機関投資家は今、大企業との対話を重ね、ESG情報の開示を求め、アニマルウェルフェアや植物性たんぱく質への転換を企業に求めるという、私達がやっている活動ともかぶる動きをするケースがあります。銀行や信用金庫でも、融資先との話はいつでも行われており、このときにアニマルウェルフェアや植物性たんぱく質への取り組みを推奨することができ、また金融機関によってはそのような企業への有利な融資サービスを持っていることもあります。畜産場で働く畜産場でただ働き続けても大きな影響を及ぼすことはできませんが、その中での問題を私達とともに解決させるために共有し、情報を提供することで大きなインパクトを出すことができます。また畜産業のコンサルティングという職業もありますが、このような職の立場で生産者の意識変革をしていくことも効果的でしょう。国で働く現状、農林水産省などで意識が高い人が働いていたとしても、動物によい影響を及ぼすことができているようには私たちは思っていません。けれども、今ではなく、未来に影響を及ぼす大きなポテンシャルを持っています。研究者になる世界では動物保護団体とともに活動をする研究者が多数います。残念ながら、日本のアニマルウェルフェア研究、または植物性タンパク質への移行にまつわる社会的な研究は大きく遅れています。日本の多くの研究者は”中立”にこだわったり、または体制寄りになり保守的になりがちですが、そうではなく、社会変革をともにする研究者になることは、社会を変える重要な鍵になりえます。動物保護団体で働くアニマルライツセンターでも有給スタッフを雇用しています。ぜひ時々チェックしてみてください。どこにいてもやれることがあるつまり、どのような仕事を選んだとしても、動物たちのためにできることはあるということです。動物と全く関係しないIT企業だったとしても、社食を変えていったり、社内向けの勉強会を開いたりする人もいます。一方で、重要な立場にいたとしても、周りに必要以上の忖度をして身動きが取れなくなってしまう人もいます。どのような立場にいても、共通することは、動物たちのために勇気を持って発言し、行動すること!です。クリックして Twitter で共有 (新しいウィンドウで開きます)Facebook で共有するにはクリックしてください (新しいウィンドウで開きます)クリックして X で共有 (新しいウィンドウで開きます)Share This Previous Articleアニマルライツチャンネル vol37[動物を守る法律の将来像] Next Articleファームアニマルウェルフェア講座第2期 受講生募集開始! 2023/01/26