風太とともに養豚場の檻の中に入れられていた女の子。そら。
養豚場で、バナナやりんごをあげようとしたときに、そらはびっくりして檻の端っこに逃げ、動けなくなってしまった。耳が大きく、目がすべて隠れてしまっていることと、この神経質で周りが見えなくなった行動から、当初は目が見えていないと誤解してしまった。実際には、そらの目はしっかり開いており、今では、耳の隙間から周りをじーっとしっかり観察しているのがわかる。
そんなそらも、大人しくトラックに乗り、風太とじっと耐えていた。
到着すると庭の端っこでたくさんの水を飲み、大きな穴を掘り、じっと風太が来るのを待った。
他の豚と比べ、明らかに神経質で繊細なそらにとって、初めてのことにびっくりの連続だった最初の1ヶ月は大変だっただろうと思う。当初はご飯を食べられず、スタッフがスプーンや手で美味しいジャムサンドを食べさせ、そこからごはんをたくさん食べるようになった。その経験からなのか、繊細な行動からなのかはわからないが、そらは絶対に人の手を噛んだりはしない。おやつを口にいれるときも、舌で舐め取ってくれる器用な子。
一方で、撫でられたり、ブラッシングされたりはプライドが許さない。人に媚びず、自分のペースを乱されることを嫌う。そんなそらが、撫でるのを許してくれるとなんだか特別な気分にさせられる。おやつのときの笑顔は最高で、いわゆるツンデレタイプ!
風太に顔を踏まれても足を踏まれても決して怒ったりしないけど、ごはんだけは譲らない。いつも風太に体当りしてご飯を取ってしまい、おやつを食べるときも優先が原則。女子は強い!おかげでちょっと太っており、足をいためやすいようで、治療を繰り返している。
