2019年7月1日に、皆様からいただいた闘鶏の禁止を求める署名を沖縄県知事、及びすべての沖縄県議会議員に提出しました。2019年6月20日からの10日間で、13,634名の方が署名をしてくださいました。皆様の温かいお心に、心から感謝申し上げます。引き続き署名を続けていますが、また多くなった時を見計らって再度提出いたします。アニマルライツセンターとクックハウスの連名で、署名とともに、「闘鶏の禁止の条例制定を求める要望書」も提出しました。これに対し、8月2日付での回答がありました。(※回答は要望書の下部に貼り付けてあります)回答の中で沖縄県は、条例を定めるとすれば警察所管であることを明記していますが、条例の制定の可能性についてはあるともないとも回答していません。また、警察との連携や情報把握に努めているという回答でありました。しかし、これまでクックハウスが何度情報を提供しようとも、警察は何一つ遺棄というとてもわかり易い犯罪についても成果を上げていません。鶏の飼育にあたっては家畜伝染病予防法でも届け出が義務であり罰則もあります。オスの鶏ですから、鳴き声は毎朝響くはずです。日本の警察の捜査力はそこまで低いものだったとはショックです。それとも、検挙する気がないという意志の顕れでしょうか。引き続き、皆さんの力を貸してください。署名してください! 今すぐ署名する 意見を届けてください!沖縄県警察 opinion@police.pref.okinawa.jp沖縄県知事 kouhou@pref.okinawa.lg.jp / FAX098-866-2467 / その他の連絡先:https://www.pref.okinawa.jp/site/chijiko/kohokoryu/kense/chiji/tayori.html虐待の定義回答中には、虐待であるか否かは「社会通念により判断」される旨をわざわざ説明しています。しかし、この沖縄県で起きている闘鶏に対し、もはや書く必要のない内容であることは明白です。いわゆる牛の角つきのような行事とは異なり、わたしたちが禁止を求めた原因となっている闘鶏は、隠れて行われており、更には目を潰されたり血みどろで発見されるなどが事実としてある中なのです。沖縄県で、これが社会通念上虐待ではないと考える可能性を持っているのでしょうか。かなり古い環境省(内閣府の時代)には、警察庁の見解として、以下のものが出されています。警察庁では、伝統行事として行われるものであっても、残虐であれば同法第 13 条に該当すると解している。 闘犬、闘牛について残虐かどうかは、当該闘犬・闘牛が動物を死に至らせ又は以後の生存に重大な影響を及ぼすような傷を負わせる性質を有するかどうかを基準として判断している。*1まず相応の理由がなければ闘わせる行為自体、環境省の言う「やってはいけない行為」*2です。さらに理由があったとしても(ようするになければ当然)罰則にあたるとされているのです。昔から。闘鶏の禁止の条例制定を求める要望書沖縄県知事 玉城 デニー 殿私たちクックハウス、および認定NPO法人アニマルライツセンターは、沖縄県で起きている闘鶏、およびその闘鶏で不要になった鶏が多数遺棄される事件の解決に取り組む動物保護団体です。 クックハウスは沖縄県で違法に傷つけられ、また遺棄された鶏たちを保護し、沖縄県で闘鶏を禁止する条例の制定を求め、陳情書を提出しています。 認定NPO法人アニマルライツセンターは、動物の福祉の向上に取り組み、動物への非人道的な行為をなくし、人と動物が穏やかに共存できる社会を目指しています。沖縄県で、今、以下のようなことが起こっています。➖小さな囲いの中に2羽のオスの軍鶏(シャモ)を入れ逃げ場をなくし、闘わせ、それを楽しみ、また金をかける。鶏は頭から、体から血を流し、骨まで見える状態になり、勝ち負けが決まる。負けて使い物にならなくなった鶏を、容赦なく遺棄する。闘鶏に使えないメスの鶏や、噛ませ犬的に使われ蹴爪やくちばしを切り取られボロボロになったオスの鶏も遺棄される。下クチバシを切って無抵抗にした軍鶏と健康体の軍鶏を闘わせて何分持つか金をかけるということまで行われるという。2018年から捨てられた軍鶏の保護をはじめた沖縄県の動物保護団体「クックハウス」の敷地や、付近の道路に両脚をきつくテープで拘束して捨てたり、エサ袋にギュウギュウ詰めにして遺棄する。袋の中で死んでいた鶏もいる。道路で死んでいた鶏もいる。高速道路に打ち捨てられていた鶏すらいる。➖動物を傷つけることは動物殺傷罪、または動物虐待罪にあたり、動物を捨てることは動物遺棄罪にあたります(動物愛護管理法第44条)。 さらに金をかけていれば刑法の違法賭博(刑法185条、186条)にもあたります。 あらゆる面で違法である行為であるにもかかわらず、沖縄県ではこれが続いています。沖縄の文化だという主張も聞かれることがありますが、それは違うと断言できます。 闘鶏は隠れて行われていて行政も警察も場所を把握しておらず、隠れて行うようなものが、文化や伝統と言えるはずはありません。そして多くの沖縄の人々は闘鶏という暴力を楽しむのではなく、平和を好んでいます。 さらには、闘鶏はあらゆる地域で行われており、日本固有のものではありません。ただ、日本では多くの地域がその残酷さや周囲への悪影響を認め、廃止したり淘汰されていったのです。闘鶏、闘犬等動物を闘わせることは、東京都、北海道、神奈川県、福井県、石川県ですでに条例で明確に禁止されています。 なぜ続いているのでしょうか。それは沖縄県の人々が声を上げたり、拒否したりしないからです。違法性が極めて高い行為であっても、沖縄はこのような暴力は許容するであろうという甘えが、闘鶏を続ける人々の中に継続してあるからです。 沖縄県での闘鶏による一連の非人道的行為をなくすためには、沖縄県自身、つまり県としての条例により、禁止を明確にする必要があります。 私たちは現在、沖縄県に対して、「闘鶏を禁止する条例の制定を求める陳情」を提出しています。 闘鶏を禁止してほしいとする私たちの署名呼びかけに対し、10日の間に13,634名の方が応えてくださいました。 沖縄という美しい地域にあって、もうこれ以上、娯楽のために動物を傷つけることがないよう、お願いする次第です。どうか、闘鶏禁止の条例を制定し、弱者への暴力を肯定しないでくださいますよう、切にお願いいたします。 クックハウス 代表 本田京子901-0333 沖縄県糸満市摩文仁823-2認定NPO法人アニマルライツセンター 代表理事 岡田千尋150-0042 東京都渋谷区宇田川町12-3ニュー渋谷コーポラス1009 沖縄県からの回答全国の闘鶏を禁止する条例については要望書の通り、5都道県で警察所管の条例として制定されています。 「動物の愛護及び管理に関する法律」では、闘鶏を含め動物同士を戦わせる行為は、状況によっては虐待に該当する可能性がある事例として同法の対象となっており、虐待に該当するかどうかについては、行為の目的、手段、苦痛の程度等を総合的にみて、社会通念により判断されており、社会的に容認されている闘牛等のような行事においては、当該行事を行うために、必要な限度を超えて動物に苦痛を与えるような手段や方法を行う場合を除き、虐待に当たらないと解釈されています。 本件における闘鶏については、実施者や開催状況も不明なため、実態の把握は容易ではなく、関係機関と連携し、情報収集に努めているところであります。 要望のあります闘鶏の禁止、罰則、飼育者等の登録義務等に関する条例の制定については、全面的に禁止することの合理性などを勘案し、警察所管の条例として判断する必要があると考えております。 沖縄県としましては、虐待に当たるような闘鶏行為は、条例に夜までもなく、動物愛護管理法に基づき、そのような行為をなくしていなければならないと考えております。 そのため、飼養動物の虐待や遺棄防止について、動物愛護管理法に基づく罰則等に関する広報、啓発に務めるとともに、虐待等が確認された場合には警察と連携し対応を行っているところであります。 具体的な取り組みとしては、動物の遺棄虐待が犯罪であることの広報・啓発活動として「一生うちの子プロジェクト」によるテレビ・ラジオCM、リーフレット等による啓発の実施、環境省作成の域虐待防止ポスターに寄る啓発の実施、鶏の絵を含む域虐待防止ポスターを県で新たに作成し、警察、獣医師会、市町村、県関係機関に配布し、啓発を実施しております。 また、市町村に対し、闘鶏行事に関する情報提供の依頼を行っております。 更に、警察との連携としては、沖縄県警察本部と随時情報交換を実施する他、県警の研修会において動物虐待・域事案に関する講義を行い、警察との連携よる取り組みの必要性について説明を行ったところであり、関係強化に努めているところであります。 沖縄県としましては、より一層の遺棄虐待防止の普及啓発に務めるととともに、人と動物が共生できる社会を目指し取り組んで参ります。 *1 https://www.env.go.jp/council/14animal/y143-20/mat01.pdf *2 https://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/1_law/files/n_07.pdfクリックして Twitter で共有 (新しいウィンドウで開きます)Facebook で共有するにはクリックしてください (新しいウィンドウで開きます)クリックして X で共有 (新しいウィンドウで開きます)Share This Previous Article中国の毛皮農場 2019年 Next Articleにわとりの魅力:動画・写真コンテスト #CageFreeJapan 2019/08/14