2017年から取り組んでいる千葉県館山市のニホンザルとキバタンがひどい環境に置かれている件について、ようやくキバタンのじゅんちゃんが次の住処に移動することができました。
移動先は同じ館山市で民間企業が運営しているアロハガーデンという動植物園。
まずはバックヤードで慣らし、その後は音質で自由に羽ばたけるようにするそうです。
仲間もいることや、大きな声でないても大丈夫な環境、可動範囲が一気に広がることなどから、個人宅の里親さんに引き取っていただくよりもじゅんちゃんにとっては良い選択であると考え、アニマルライツセンターとしてもこの決断を歓迎しています。
今後、適切な飼育がなされるか、時期を見て確認をしてまいります。
ただし、ニホンザルの方については進捗が有りません。
改善がないのです。
この間、多くの方が意見を届けてくださっていますが、いまだに、ランちゃんもオジョーちゃんも前のままです。
館山市は引取先をまだ探しており、また改修についても検討を始めていますが
そうこうしているうちに、ランちゃんはあの小さな檻の中、地面を踏みしめることもなく死んでしまうでしょう。
もう高齢なのです。
引き続き、改善を求める意見が必要です。
改修のための予算取りは2018年に一度失敗をしており、改修予算が下りるかどうかは不透明です。
城山公園に度々足を運んでくれている親子がいます。その子供が書き、館山市に届けてくれた絵です。
「しろやまのおさるさんがないています」
※過去の記事
https://arcj.org/issues/entertainment/zoo/tateyama/
https://arcj.org/issues/entertainment/zoo/tateyama-2/
1頭の動物の状況をほんのすこし改善する、それだけでこんなにも大変な社会。
変えていかなくてはならないと、檻の中のランちゃんを見るたびに思います。