2019年6月12日、改正動物愛護法が成立しました。アニマルライツセンターはJAVA、PEACEとパートナーを組み、2年半以上にわたり、すべての動物を守れる法律をと働きかけてきました。私達が作成した逐条案をベースに、議論が積み重ねられていきました。これまでの動物愛護管理法に欠けていた法の実効性、運用の不備などが大幅に改善されました。 世間で騒がれている犬猫の8週齢規制の経過措置の削除は実際には動物たちの状況を大きく改善させることはないでしょう。象徴的に扱われていましたが、その裏で進んでいた細かな改正こそが、動物たちを救うことでしょう。 しかし、動物取扱業の要件の厳格化や取り消しのしやすさ、立入検査や指導や勧告の実効性の向上、特定動物の愛玩飼育の禁止など、大きく前進したのに比べ、最も多く利用され、また最もひどい方法で利用される動物たち、つまり畜産動物と実験動物については見捨てられた結果になりました。両生類、魚類に関しても進展がありませんでした。とはいえ、畜産動物はアニマルライツセンターが求めていた関係機関との連携の強化が法文に含まれました。実は私達は畜産動物の条項を入れることよりもこちらを強く求めていたため、キャンペーンは半分は成功であったと言えます。しかし実験動物については、過去の改正と同様にまったく、一文も、一言も変わらなかったのです。なぜなのか・・・ペット産業よりも遥かに大きな利権であるからです。 日本の畜産業、動物実験関連業は、動物の福祉を守るということを否定しており、国際的な潮流から取り残されることでしょう。そして日本の動物たちは再びまた、5年、希望のない状況に取り残されるのです。 後日、3団体で私達が求めていて改正された点、及び今後動物を守るために使える点をまとめ、発表いたします。しばしお待ち下さい。また改正愛護法に関するセミナーも予定していますので、こちらもしばらくお待ち下さい。クリックして Twitter で共有 (新しいウィンドウで開きます)Facebook で共有するにはクリックしてください (新しいウィンドウで開きます)クリックして X で共有 (新しいウィンドウで開きます)Share This Previous Article乳業メーカーによるアニマルウェルフェアへの取り組み Next Article【牛乳を考え直そう】乳牛のつなぎ飼い(拘束飼育)をゼロに! 2019/06/12